犬にあげる鹿肉はどれも同じ?
犬に鹿肉は最高だよーとお伝えしてきましたが、
では鹿肉はどこで買っても同じなのか?馴染みがない鹿肉についてはどこで買っても
同じじゃないの?と思ってしまいますよね
実は犬用に売ってる鹿肉は販売店によっても当然鮮度や処理の仕方が変わってきます。
鹿肉には大きく分けて3種類あります。
〇ジビエと呼ばれ人間向きにレストランなどで扱われる鹿肉
→こちらは人間が食べる牛、豚、鶏と同じように非常に細かな規制があり鹿肉の処理場でも定期的な検査に加え抜き打ち検査などが行われております。
鹿肉でも価格は高めで販売されてるのがジビエの鹿肉になります。
〇ペット用として販売されてる鹿肉(犬、猫用)
→こちらは人間用と違い鹿肉についての衛生法などの規制が全くありません。
全くの素人が鹿を解体して販売してもペット用として販売する分には法に触れることがありません。犬用鹿肉を販売してる業者のほとんどが鹿肉の入手ルートを明らかにしていません。その場合あまり鮮度がいい鹿肉ではない場合が多いので1度販売店にどのような鹿肉を犬用として販売してるのか確認したほうがいいでしょう
〇破棄されるはずの鹿肉
→事故死した鹿や駆除の為、罠にかかって亡くなって鹿は本来破棄されるはずなのですが、破棄されるはずの鹿を引き取って犬用鹿肉として販売してる業者もいます。
当然死後から何日も経っており肉の鮮度としては最悪な鹿肉になります。
1kgの販売価があまりに安い場合(1000円以下とか)は疑った方がいいかもしれません。。。。
愛犬に鹿肉をあげる場合、1番おすすめなのはジビエとして使われるレベルの鮮度がいい鹿肉を選ぶのが1番いいでしょう。特に生肉であげる場合、鹿肉の鮮度は非常に重要になってきます。
では1番いい犬用鹿肉の処理の方法とは(狩りから解体処理まで)
信頼のおける一流の契約ハンター様からのみ仕入れ
(中には素人レベルの方もいますし、
無免許の方もいますので。。。)
1. 頭か頸を1発で仕留めた鹿のみ使用
⇒かなりの技術がないと頭か顎は狙えません。またジビエ用の鹿は胴体に弾が当たった鹿は使えません。
胴体に弾が当たった鹿は肉質が悪くなる、弾の当たった場所によっては細菌が湧きやすくなる、細胞が壊死してしまう。血が体内に回ってしまうなど、鹿の肉質としては非常に悪くなります。ですが、この胴体を撃った鹿は安値で取引がされる為、ペット用として販売してるところが、ほとんどです。
2. 仕留めた直後に、放血のみ(開腹はせずに)をおこなった鹿
⇒この血抜きという作業をしなければ臭みが残り、ジビエとしては全く使い物になりません。
主にペット用として販売して販売されてる鹿肉は、ほとんど血抜きがされていません。犬が食べる鹿肉なら生臭いままでもいいという考えも確かにありますが、鹿肉を解凍した際のドリップ(血液)や水分、生臭さがあるため、品質としては落ちてしまいます。当店で販売してる鹿肉は解凍しても血や水分がほとんど出ずにベタっとした感じにはなりません。(内臓は別です)また鮮度もよく、血抜きもしてるので生臭い臭いもほとんどしません。
3. 死後硬直の始まる前に搬入をおこなった鹿
(およそ2時間以内、到着時に死後硬直の確認)
⇒2時間以内に鹿を解体処理場に運ぶ為には1頭ずつしか運べないため、何頭も鹿をまとめて打ち、数日後に解体処理場に運ぶハンターさんも多くいます。当然このような鹿はジビエとしては使い物にならない為、犬用鹿肉として回されることが、ほとんどです。言うまでもなく、このような鹿肉の品質は最悪です。
4.国から HACCP(ハサップ)の評価認定を受けた解体処理場にて作った鹿肉。
⇒HACCPとは厚生労働省が認めた非常に厳しい総合衛生管理システムになります。原材料の受け入れから最終製品までの各工程ごとに厳しく監視。記録していきます。日本でもこのHACCPのA評価を受けてる所は非常に少なく、またペット用の鹿肉でこのHACCPの評価を受けてる解体処理はほとんどないと言ってもいいぐらいです。
(当店の鹿肉はすべてHACCPの認定を受けてる解体処理場からしか仕入れしておりません。プチ自慢です(笑))
きちんと処理された鹿肉は非常に鮮度も良く、綺麗な鹿肉で生臭さなども少ないです。
鹿肉の値段は処理の方法、鮮度により大きく変わってきます。
当然ジベエとして流通してる鹿肉は高くなります。
また豚や鶏と違って大量に確保出来るお肉ではない為、スーパーなどで売ってるお肉よりは価格は高めになります。安定供給が難しいのも鹿肉の特徴です。
愛犬に鹿肉を選ぶ時のポイント
〇ジビエと同レベルの鹿肉であるかどうか
〇鮮度はいいか?(1フローズンの鹿肉かどうか)
〇鹿肉の販売店が鹿肉の入手方法(どのように加工された鹿肉か)をちゃんと記載してるかどうか。
※1フローズンとは。。。お肉を1回だけ冷凍してるもの、冷凍、解凍、冷凍のように2回冷凍してるお肉のことは2フローズンといいます。
冷凍の回数が多くなると肉の鮮度、栄養価がどんどん落ちて行き、値段も安くで取引されるようになります。
愛犬に鹿肉を選ぶ時の参考に是非してくださいね!